ニュースでいじめ保険というものが話題になっていました。
悪質ないじめで自殺者も出ている昨今、子供がいる家庭は他人ごとではありません。
いじめを行う生徒の親が話の通じないモンスターペアレントであることも多く
その子供が正常なモラルを持っているはずがなく、いじめの解決は非常に大変です。
担任も当たり外れが多く、学校も隠蔽体質で頼りになりません。
そこで頼りになるのが法律や今までの事例から解決に導いてくれる弁護士です。
でもお金が…という方にむけて登場したのがいじめ保険です。
どういうものなのか?コスパはいいのか?調べてみました。
・いじめ保険の正式名称は「弁護士保険コモン」、いじめだけが適用範囲ではない
実際には弁護士保険コモンというもので、子供だけでなく、親のパワハラやご近所トラブルにも対応してくれています。
なぜ、いじめ保険という名称で公表されているのかというと。
いじめ保険の方が、インパクトが強く世間ウケするという狙いのようですね。
・弁護士に無料で相談できる
いじめ保険にはいっていれば弁護士相談費用がいらなくなります。
弁護士相談費用は30分5000円程なのでもしいじめが起こって毎日のように相談するとしたら相当な出費になりますよね。保険で何とか出来るのは嬉しいですね。
・着手金が無料になる
実際に弁護士に解決を依頼する場合の着手金が無料になります。
相場は示談交渉の着手金で10万~20万ほどだといわれています。
・報奨金が無料、もしくは7割引きになる
弁護士が問題を解決すると、報奨金を支払わなければいけません。
相場は示談交渉で10万~20万程らしいです。
保険は一番高いプランでは無料ですが、他のプランでは7割引きになっています。
・加入して3か月以内のいじめは保障されない
加入から3か月は待期期間にあたり、保障されません。
以前からいじめが発生していたり、加入してすぐいじめが発覚した場合は保障されません。
保険屋も商売なのでしかたありませんね。
・弁護士の交通費などの経費は対象外
決められた弁護士費用のみ保障されますので、弁護士の交通費などの経費は保障されません。
評判の良い弁護士を遠くから呼べば、それだけ費用がかかるということです。
・ライトに加入し、1度でもいじめが発生して解決まで至れば元は取れる
いじめが発生しがちな小学1年から高校3年までの12年間保険に入った時の価格は
ライト(限度額30万、報奨金7割引き) 1180円x12x12=169920円
レギュラー(限度額200万、報奨金7割引き)2200円x12x12=316800円
ステイタス(限度額500万、報奨金無料) 5100円x12x12=734400円
※実際には等級制なので金額は前後します
示談交渉で終わる一般的ないじめが起こったと仮定すると
相談料3万+着手金15万+報奨金10.5万(15万の7割)=285000円
以上が保険会社から支給されます。
ライトで169920円なので元は取れますが
レギュラーとステイタスだと元本割れになってしまいますね。
ただし、複数回いじめが起こったり、本当にひどいいじめが起これば弁護士費用が数百万になることもありますので、自分の子供がいじめられやすい体質なのか見極めての加入が必要です。
一般的に変わっている子がいじめのターゲットにされやすい傾向にあります。
非凡な才能をもっていたり、秀でた見た目であると、目立ってしまい、いじめっ子の目につきやすいようです。
有名なスポーツ選手が学校でいじめられていた事例もあるようです。
自分の子供を守り、将来の可能性を伸ばすための投資と考えれば決して高くはないと思います。
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