
UPSというのは無停電電源装置
ようは停電した時にPCのシャットダウンまでの時間を稼ぐ仮電源装置です
今回は
そんなUPSの中で出力が330Wと低く、お手頃価格のものを
750Wの電源を積んだハイスペックPCとつないで運用するとどうなったか?
という記事です
この記事を見ていただければ
現在消費電力の高いPCを所有していてUPS購入を考えている方の参考になるはずです
本記事の内容
・UPSと自作PCのスペック
・低出力UPSでの運用結果
・UPSの選び方
・UPSと自作PCのスペック
まずは購入したUPSと自作PCの簡単なスペックをお伝えしておきます
UPS
製品名:APC BR550S-JP
出力:330W / 550VA
波形タイプ:正弦波
運転方式:ラインインタラクティブ
商品ページ

メーカーページ
自作PC
CPU:Ryzen7 2700x
メモリ:32GB
ストレージ:500GB SSD + 3T HDD x3
グラフィックボード:RTX 2070
ファン:CPUクーラー+ケースファン3基 計4つ
電源:750W
UPSが330WなのにPCが750W
一見ムチャな組み合わせに見えますが
私はいけると思ってUPSをポチりました
・低出力UPSでの運用結果
UPSが届いたので、早速PCとモニター1台に接続し
UPSの制御ソフトをインストールしてみました
その時のUPSの状態がこちらです

何と115Wしか消費していません まだまだ余裕があります
え?なんでと思いますよね
それはPCがアイドル状態、つまり重いソフトやゲームなどを動かしてない状態だからです
じゃあ、重いゲームをやったらどうなるのか?
ということで早速FF15ベンチを高画質で走らせてみました

すると案の定
UPSからは過負荷状態を知らせる警告音がピーピー鳴り響きました
たまらず制御ソフトからUPS警告をOFFにしてベンチを続けます
ちなみにその時のUPSの状態がこちらです

330Wと出ていますが実際には500W近くを消費していると思われます
CPUとグラフィックボードが全力で動いていますからね
こんな過負荷状態じゃUPSとまるんじゃ…
と思いますよね

無事ベンチを完走しました、スコアも8081とベンチの他にいくつかソフトも立ち上げていたので妥当だと思います。
このUPSは普段は普通の商用電源(コンセント)から電力を供給しているので
負荷の上限を超えても普通に動くということです。
いやいや、ベンチ完走したのはわかったけど
これじゃ実用できないでしょ
確かにベンチ中に停電が起こったらアウトです
UPSのバッテリーに切り替わった瞬間、電力が足りずそのまま強制終了でしょう
しかし、PCの仕事はベンチを走らせることではありません
必要なソフトを使う事です
そしてこちらが私が使っている中で一番負荷が大きいソフト
DaVinci Resolve 16で動画をエンコードしているときのUPSの状態です

負荷は260W、限界である330Wまで70Wも余裕があります
試しにVRゲームも起動してみましたがこれより消費電力が上がることはありませんでした
つまり、ベンチマークレベルの負荷がPCにかかっていない状態の時であれば
問題なくこのUPSで停電に耐えられるということです
・UPSの選び方
以上の結果を考慮して私の考えるUPSの選び方は
実際によく使うソフトが重い処理をするときの負荷+αの容量のUPSを購入する
ということになります
このようなUPSの選び方をすれば電源の容量と同クラスの高価なUPSを買わずとも手頃な値段のUPSで十分役目は果たしてくれるということです
負荷のW数についてはコンセントプラグにくっつけるワットチェッカーで計測できます
ただし、この方法には欠点もあります
現在使っているソフトよりさらに重いソフトを今後使った場合や
ベンチマーク中に偶然停電した場合はUPSは役目を果たせず即落ちします
さらには普段使いの中でベンチマークを走らせた瞬間は許容容量を超えてしまうのでアラームが鳴り響きます、設定で消せますが、もしかしたらUPSへの影響があるかもしれません
くれぐれも自己責任でお願いします
それが許容できないのであれば下記のような高出力タイプのUPSを購入しましょう
以上、UPS選びのご参考になれば幸いです。
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