今まで10年程使っていたG13という左手デバイスがくたびれてきたので
新しい左手デバイスを検討するため、現状私が最強格だと思う3つの左手デバイスを比較してみました
・G13という伝説のデバイスがあるのになぜ買い替えるの?
現在使っているG13というロジクール製の左手デバイスはボタンが多い上に押しやすく、スティックも付いているので、今でも愛用者が多く中古価格も高騰しています。
しかし、実施に10年使っていて不満点も出てきました
■特定のボタンが故障しやすい
右下の方に付いている2つのボタンはマイクロスイッチというマウスによく使われているスイッチで動いていて、耐久性があまりよくありません(数十万回程度)
なので長年使っていると2回以上勝手に押されるチャタリングという現象が起こってきます
接点復活剤などを使ったり、スイッチ自体を交換すれば延命はできますが、時間を節約するために使っている左手デバイスの修理にあまり時間を使いたくはありません。
■メインのキースイッチがメンブレン式
G13のキースイッチは安いキーボードと同じメンブレン式のグニッとした押し心地で
長年使ってきた経年劣化もあるのか押下圧が高めです(体感60gくらい)
これがもっと軽くて感触の良い、メカニカルスイッチだったらよかったのにと思っていました。
■ドライバやソフトウェアの対応が不安
かなり古いデバイスで製造も終わっているため、今は何とか使えていますが今後のOSのアップーデートなどで使えなくなる可能性が無いとも言えません
現状でも最新のドライバを入れると使えなかったりするという噂もあります。
以上の3点からそろそろ買い換えようと決意しました
・買い換え候補の3機種を紹介
早速候補の物を比較した表がこちらです
選定基準は現状評判がよくて使いやすそうな左手デバイスです
左から順に軽く紹介していきます。
■CreatorPad
https://www.creatorpad.net
https://www.makuake.com/project/creator_pad/
こちらは最近Makuakeというクラウドファンディングサイトで応援価格での注文の受付を開始した
現役のクリエイターが2年半かけて開発した左手デバイスです
最大の特徴は5つのダイヤルが付いている上に押しボタンも17個とそれなりに多いことです
そしていい値段がするだけに高品質なパーツを使用していて
キーは5000万回、メインの大きいジョグダイヤルは10万回転の耐久性を持つものを使っているそうです。
さらに、ドライバのインストールも不要で本体にボタン配置を記憶する構造になっているため、OSが変わったら使えないということもなさそうです(ipadにも対応)
今注文しても届くのは5月頃になるそうですが、別に急いではいないので第一候補になりました
■TourBox
こちらは元々クラファンで登場し、今は定番になっている人気の左手デバイスです
最大の特徴はほぼすべてのボタンが特殊な形状をしていて
手の感触だけを頼りに押しやすくなっているという事です
そしてダイヤルも3つついているので、拡大縮小やキャンパス回転、ブラシサイズなど
キーだったら連打が必要な操作が効率的にできます
ボタンの数は多くありませんが、同時押しがしやすいので、組み合わせで数を稼ぐタイプのデバイスみたいです
こちらはドライバーや制御ソフトのインストールは必要ですが、そのおかげでアプリに合わせてボタン配置を切り替えることもできるそうです
さらに、無線モデルもあるので、どうしても線が邪魔な方にも選択肢に入る左手デバイスです
■Razer Tartarus Pro
こちらはG13に近い形状をした人気のデバイスです
ボタン数も21と多く、ホイールまでついています
さらにキーには光学式スイッチが採用されていて耐久性が一億回ととんでもない丈夫さです
光学式なだけに、押し下げる深さによって押されるキーを変えることもできるので
3つのデバイスの中では一番割り当てられる数が多いデバイスになります。
Razerという大手のメーカーが作っているので、品質の割に価格も安く
私のようにイラスト制作用に使う方も結構いるみたいです
・結局どれに決めたの?
CreatorPadに決めました
その理由を説明していきます
■一番お絵かき用途で時短できるデバイスだと思ったから
私が左手デバイスに求めるものは
使いこなした時なるだけ速く操作して目的の作業を行えるかです
その時点でボタンが少なく、同時押しを強いられるTourBoxは対象外になりました
手探りで操作しやすい特殊なボタン形状をしていたりダイヤルが3つもあるのはいいと思いますが
その分ボタンの間のスペースが開いていてボタンの数が犠牲になっているように思えました
いや、組み合わせれば問題ないでしょ?と思うかもしれませんが
2つボタンを同時押するより1つのボタンで済んだ方が速い、というのは格闘ゲーマーでなくても分かると思います。
とはいえ、TourBoxのボタン形状は”左手で規則的にならんだボタンを見ないで押す”という
操作が苦手だという人にはかなり助けになるとは思います。
それでも、元々ボタンの多いG13を使っていた私は、形状が同じでもたくさんのボタンが付いていた方が速く作業ができるはずです。
じゃあRazer Tartarus Proはどうなのかというと
キーは多くてもダイヤルの数がホイール一つと少ないのが採用を見送る理由です
私はイラストを描く用途に使いたいので拡大縮小、キャンパスの回転、ブラシサイズ、レイヤー移動など
ダイヤルの方が有利な操作が多くあります、今まで使っていたG13ではキー連打や押しっぱなし+カーソル移動で対応していたので、できればダイヤルを使いたいです。
その結果、ボタンの数がそこそこでダイヤルが5つもあるCreatorPadに決まりました
■長期的にみると耐久性も高そう
耐久性についてもCreatorPadに軍配が上がると思います
まず、TourBoxはほとんどのボタンがマイクロスイッチを使用しています
分解しているサイト
https://www.coreforge.com/blog/2019/08/tourbox-teardown/
さらにTourBox公式のTwitterでボタンの耐久性は数十万回を想定しているとの回答もありました
https://twitter.com/TourBoxJapan/status/1603213310920646656
つまり普通のマウス程度の耐久性しかないということです
G13でもマイクロスイッチの部分は一番最初に不調になったので
スイッチが汎用品ではんだを使えば交換可能そうなことを考えても
長期的な交換頻度が増えてしまって時間を浪費してしまう可能性があります。
あまり使用頻度の高くない方であれば十分使っていけると思いますが
私のようにハードに長期間使う人には向いていないかもしれません
そしてRazer Tartarus Proのほうはボタンの耐久性は1億回とものすごい高耐久ですが
その分特殊な光学式のスイッチを使っているため、仮に10年使った場合、部品が廃番になって手に入らない可能性もあります。
それらに比べてCreatorPadに使用されているキースイッチは一般的な自作キーボード用のもので、製品のバージョンにも自分で用意したメカニカルスイッチで組み立てる自作キットがあります。
現在発売されているほとんどのメカニカルキーボードにも同じ種類のスイッチが使われているので
今後このスイッチがなくなるようなるという確率は極めて低いと考えらえれます
ダイヤルに使われているエンコーダーについても汎用品のようなので
壊れたら交換もできると思います。
つまり、部品供給も安定していて、自作キットも売られるくらい分解修理もしやすい構造になっているはずなので、末永く修理しながら使用していけますし
キースイッチの耐久性は5000万回もあるので、故障の頻度もそれほど高くないと考えられます。
以上のことから私はCreatorPadの購入を決め、クラファン価格の29500円で購入しました
5月に届く予定なので、届いたらレビューしようと思います。
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