超コスパのいいゲームパッドGameSir T4 Kaleidを入手しましたが、唯一トリガーストップがないことが不満だったので簡単なレビューと分解改造をしたこと記事にしました
・GameSir T4 Kaleid ってどんなコントローラーなの?
2010年に中国で設立したGemeSerという会社が出した
Switch/Android/Windowsで使用できるゲームパッドです
特徴的なのはアナログスティックとLRのトリガーにホールセンサーという、あの伝説のゲーム機ドリームキャストにも採用されていた超耐久性の高いパーツが使用されているので
普通のコントローラーのようにすぐにアナログスティックが痛んで変な方向に歩いてしまうという現象が起きにくくなっているそうです
Switchで使えるのでジャイロセンサー付きです
また、透明な本体のなかにLEDが仕込まれていて光ったり
ボタンがカチカチというクリッキーな押しごたえになっているのが他のコントローラーにはない特徴です
無線接続はできず有線のみ対応ですが、その分軽量で値段も6,000円程とかなり安くなっています
・なんでもっと新しいGameSir G7 SEじゃないの?
G7 SEはボタンがメンブレン式でクリッキーではないことと、BACK,STARTボタンが押しづらそうな位置にあるため、少し悩みましたがT4 Kaleidに決めました
正直LED機能は全く必要ないのですが、それも専用ソフトでOFFにできるので問題なかったです。
ちなみにG7 SEの方はXboxに対応していますがSwitchには対応していません、私はPCでしか使用しないので関係ありませんが他のゲーム機で使用したい方は注意しましょう
・実際に使ってみてどうだったの?
しっかりした握り心地と、ボタンがクリッキーなこと、アナログスティックもスムーズに動くので気に入りました
ちなみにABXYの4ボタンだけはマウスによく使われているマイクロスイッチが採用されていて
カチカチという心地よい押し心地ですが
そのほかの十字キーやスタートボタンなどはタクトスイッチ的なコトコトという押し心地です
いずれにせよ、よくあるゴムが入っているメンブレン式のボタンよりも押した押さないの判断が感触で分かりやすいので、誤入力は減ると思います
十字キーは位置が下なことと入力が少し固いので、格ゲーよりはアクションゲーム向きのパッドだと思います(スティックで格ゲーをする人には耐久性も高いのでいいと思います)、私は格ゲーにはアケコンを使用するのでここは問題ありません
しかし、一つだけ不満点がありました
それはLRのトリガーが深く動きすぎる事です
LRの上の方のボタンはカチカチと少し押すだけで底付きするのに
その下のトリガーはぐにっと深く引き込んでようやく底付きしてストップするという感じです
だいたいストロークは10mmくらいあると思いました
浅く引き込むだけで反応はしますし、専用ソフトでどこからどこまで反応するかを選べるのはいいんですが、ストロークが深すぎてトリガーを連続で押すという操作がやりづらくて疲れます
それを解消するために、浅い所で止まるようにロックできる
トリガーストップのあるコントローラーもあるんですが
そちらはホールセンサーやクリッキーなボタンなどが採用されていないので買う気にはなれなかったです
そこで、レビューサイトやyoutubeを見るとT4 Kaleidを改造してトリガーストップを付けている例が見つかったので、それをマネすることにしました
・改造手順
まず裏側の7本のネジを外します
ネジは普通のねじではなくトルクスネジという特殊なネジになっているので
外すにはT6のトルクスドライバーが必要です
HDDの分解にも使えるのでセットで持っておくといいと思います
分解する時は裏側に向けたままフロントパネルを外した方がボタン類が外れないのであとが楽です
ちなみに下の一本はシールの下に隠れています
はがすかドライバーで突き破って穴を空けましょう
7本の内、トリガーに近い上の2本は少しだけ長いネジなので他のネジと分けておいた方がいいと思います
分解したら表に向けて
さらにネジを外していきます
先に上の黒いパーツの2本のネジを外して上にめくるとLRボタンと一緒に外れます
そこからさらに8本のネジを外していきます
LEDリボンの下に全部で4本のネジが隠れています
LEDのリボンは弾力性のある素材で上の方は繋がっていません
上の方からゆっくりはがしていくと左右それぞれ2本のネジにアクセスできるようになります
そうすると上の基板がはがれるので、その下にある1本のネジを外しましょう
これで下側のカバーが外れるようになります
外すときはLRのトリガー部分を若干押し込みながらゆっくり壊さないように注意して外しましょう
これでトリガーストップを追加できる所まで分解できました
印の位置にトリガーストップを追加しましょう
トリガーストップには7mm程の厚さのあるゴム足をカッターで四角く切ったものを使いました(アケコンについていたもの)
固い消しゴムや割りばし等でも代用できると思います
接着はかなりガッチリ付けないと取れてしまう(両面テープだとすぐ外れた)ので、接着剤を使ってしっかり取り付けます
ある程度くっついたら、カバーを戻してちゃんとトリガーストップが効いているか確認することをお勧めします
7㎜盛っている状態だと、トリガーのストロークはだいたい3㎜くらいでした
確認したら逆の手順でネジを付けて元の状態に戻してください
特に背面ボタンとLRボタンはズレやすいので気を付けて下さい
ネジを付ける前にちゃんとボタンが押せるか確認するのが大切です
仕上げに公式サイト
https://www.gamesir.hk/pages/gamesir-t4k-app
からダウンロードした(Microsoftストアのやつはだめらしい)コントローラー専用ツールを使って
LRのトリガーをトリガーストップに当たったところで最大の入力になるように設定しておきましょう
これをやらないとトリガーを押し込んでいるのにゲーム側が最大押しと認識してくれなくなります
これで改造は終了です、お疲れ様でした
あまりトリガーを強く押しすぎると接着剤がはがれてしまう危険があるので
トリガーは優しく扱うのがおすすめです
・トリガーストップ追加後の使い心地は?
弱点がなくなって素晴らしい使い心地になりました
主にアーマドコア6で使用していますが
背面ボタンをアナログスティック押し込みボタンに設定することで
移動しながらのアサルトブーストやロック切り替えが快適にできますし
スティックもとても操作しやすいです
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