今年から新NISAの制度が始まり、年間で360万までなら非課税で運用できるようになりました、しかし、私のような超低収入な投資家は年間360万のお金を用意することはできず、今まで投資していた特定口座から移すことで税金を節約しようと考えました。
今回はどうやって節税するのか、どういうメリットやデメリットがあるのか解説します。
・一般的な人が特定口座からNISA口座に移すメリット
普通に給与所得などの収入がある方は利確によって発生する税金を先払いすることで節税が可能です
例えば現在、特定口座で100万円の利益が出ている場合
利確して20%の税金を払って利益を20万円失ったとしても
NISA口座に移した資産を運用し続けて利益が200万まで増えてから利確したとすると
200万を利確するときに特定口座なら発生する税金40万円を支払わなくてよくなります
つまり、100万円のときに支払った20万を引いても、実質20万円の節税になるわけです。
これが一般的な人が資産を特定口座からNISA口座に移すメリットです。
・一般的な人が特定口座からNISA口座に移すデメリット
1つは、利確して税金を払うことで、資産が税金分減少することです。
もしその後、資産が減って損失が発生したとしてもNISA口座なので損益通算できません
不安定な資産に投資している場合はたとえ将来多めに税金を払うことになっても移管しない方がいいかもしれません。
2つめは、特定口座を利確→現金が証券口座に入る→NISA口座で投資する
という流れの中に数日のタイムラグがある事です。
この間に保有していた資産が値上がりした場合は、そのまま保有していた時より利益が下がってしまいます。
近日中に大幅に上昇しそうな気配がある場合はやめておいた方が良さそうです(←それが分かればすぐ金持ちですが…)
一方、逆に下降した場合は利益が出るので得をします。
・超低所得者が特定口座からNISA口座に移すメリット
基礎控除や事業所得控除の範囲の利益で利確すれば非課税でNISA口座に資産を移せることです
給与所得者が所得税非課税で済む、年間103万円の壁というのは近頃よく聞くようになりましたが、実は特定口座で利益を得た場合も控除の範囲内であれば税金は免除されます。
例えば年収30万円の超低所得個人事業主の場合
ちゃんと青色申告して確定申告すれば
基礎控除48万円+青色申告特別控除65万円の控除を受けられます
そんなに低収入なのに申告意味あるの?と思うかもしれませんが
48万+65万-30万=83万円も控除枠が余っているので
83万円までの利益であれば、利確しても非課税で済みます。
とはいえ、青色申告特別控除は事業所得と不動産所得にしか適用されないので
株で儲けた分の所得を控除できるのは基礎控除48万+年金、国保、確定拠出年金などの控除額になります。
それでも、控除額内に納めた利益を確定すれば
まったく税金を取られずにそのまま特定口座からNISA口座に資産を移すことができ
将来さらに利益が増えても税金はかからないということです。
・超低所得者が特定口座からNISA口座に移すデメリット
一般的な人と同じように口座を移管している間に資産に値動きがあった場合は損失が出ることがあります。
そして注意点として、所得控除内で利確する節税の方法を取る場合、今年の収入が確定する12月に利確することになると思いますが、その際は利確した取引が年内の取引になるかよく確認しましょう、証券会社によって日付に違いはありますが、年末ぎりぎりに利確すると来年の取引になってしまい、今年の控除を適用することが出来なくなってしまいます、ご自身の証券会社の規約などを確認し、余裕をもって計画的に利確してください。
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