2020年4月からレジ袋の有料化が義務付けられるそうです。その目的がプラスチックごみを削減して環境保護のためらしいのですが。もともとレジ袋って無料だったんでしょうか? 私は違うと思っています。
・レジ袋の代金は商品に乗っている
もし自分が店を経営する側だとしたら、レジ袋は当然経費で購入し、人件費や仕入れなどその他の経費も考えて値段を決め利益を出せるようにするはずです。
つまりレジ袋の値段は見えないだけで、商品の販売価格に上乗せされているのではないでしょうか? もしそうであればレジ袋を有料化した分、商品の値段を安くしてほしいのが消費者心理です。
・レジ袋不要であれば値引きする店も存在した
レジ袋不要であれば商品価格から5円程値引きするというサービスをしていた店もありました。これは、レジ袋が元々商品価格に乗っていたという証拠のようなものです。もちろんレジ袋を5円で購入できる店もありましたが、どちらの方法がレジ袋を使わない客が増えるのか気になる所です。
人の心情は利益よりも損失に過剰反応する傾向が多いので、レジ袋を購入する後者の方がレジ袋を使わない客が多かったのかもしれませんね。それならば今回のレジ袋有料化は心理的にレジ袋を減らすいい施策なのかもしれません。
・紙製なら良いのか?
個人商店などでは紙製のレジ袋を利用しているところもあります。
プラスチックごみの削減が目的であればこちらを無理に有料化する必要はないと思います。
そうなると紙袋なら無料で使える店が今後でてくるかもしれませんね。実は現在でも紙製のレジ袋は無料のスーパーは多数存在します。そう、段ボールですね。たまにレジ袋を使わずに段ボールに商品を突っ込んで持って帰っている人をみます。スーパー側は段ボールの廃棄コストを、客側は袋の購入コストを抑えることができ、WINWINです。
・そもそもレジ袋=ゴミ袋として利用しているのでは?
レジ袋って基本的にはゴミを詰められて捨てられている気がするのですが、皆さんはどうでしょうか?たとえゴミ袋が有料の地域であっても、その有料のゴミ袋の中には無料のレジ袋でゴミを包んだものが入っているのではないでしょうか。その状態を見るとレジ袋が有料化されたらプラスチックごみが減るとは断言しづらいところがあります。
プラスチックごみをガチで減らすにはどうすればいいのか?
プラスチック製のトレイや弁当箱に入っている商品を全部レジ袋に詰めて販売する
逆転の発想ですね。トレイや弁当箱に使われているプラスチック容器はレジ袋と比べるとかなり多くのプラスチックを使っています。無駄な見た目重視は廃止して全部レジ袋に突っ込んで販売すればプラスチックごみの量は格段に減るでしょう。実際に大手スーパーなどでは肉をトレイに入れずビニール袋に入れることでゴミも値段も削減し、好評です。
個人的には容器で見た目を良くしないと売れないようなものは不要だと思っています。良いものは見た目を補強しなくても普通に売れます。例えばスーパーの片隅で売っているサランラップで巻かれたのりのおにぎりなどが良い例です。
環境保護のためには見た目など気にせず良いものを選ぶ判断力が欲しいものですね。
コメント